コース
館長トークⅨ 木村荘八と木下杢太郎の交友関係について
日時 | 2025年12月7日(日)14:00~15:30 |
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会場 | 目黒区美術館ワークショップ室 |
参加費・定員 | 聴講無料・30人 |
参加方法 | 当日先着順 |
詩人で医学者、文芸評論家として知られる木下杢太郎(本名:太田正雄
1885-1945)は、画もよくし多くの水彩画、デッサンを残しています。
その杢太郎は1920(大正9)年秋に画家木村荘八(1893-1958)と朝鮮・中国を旅行し、特に雲崗石窟の石仏群を模写しながら調査し、その成果として1923(大正12)年に木村荘八との共著『大同石佛寺』を刊行しています。その旅行後も二人の関係は様々な形で続きました。
現在、神奈川近代文学館の木下杢太郎文庫には、木村荘八から杢太郎に宛てた封書や絵はがきが約60通収蔵されています。主にこれらの書簡などを通して、1920年代
から杢太郎の亡くなる1945年までの二人の創作活動にかかわる交友関係を当館館長が探ります。
橋 秀文
HASHI Hidebumi
1954年、神戸市生まれ。1984 年、早稲田大学大学院博士課程を経て、神奈川県立近代美術館に勤務。同館企画課長兼普及課長などを経て、2020年、退任。2023年より目黒区美術館館長。
1997年、酒井忠康氏との共著『描かれたものがたり 美術と文学の共演』(岩波書店)を刊行。2020年、『美術史研究』(早稲田大学美術史学会刊行、第58冊)に「木下杢太郎の不可思 議な三味線」を執筆。
