展覧会

太田喜二郎と藤井厚二

-日本の光を追い求めた画家と建築家

概要

展覧会名太田喜二郎と藤井厚二
-日本の光を追い求めた画家と建築家
会期2019年7月13日(土)~2019年9月8日(日)
休館日月曜日 ただし、7月15日(月・祝)及び8月12日(月・休)は開館し、7月16日(火)及び8月13日(火)は休館。
時間10:00〜18:00(入館は17:30まで)
観覧料一 般 1,000(800)円
大高生・65歳以上 800(600)円
小中生以下 無料
*障がい者手帳をお持ちの方とその付添の方1名は無料。
*(  )内は20名以上の団体料金。
*目黒区内在住、在勤、在学の方は、受付で証明書類をご提示頂くと団体料金になります。
*各種割引の併用はできません。
主催主催:公益財団法人目黒区芸術文化振興財団 目黒区美術館 、読売新聞社、美術館連絡協議会
協力:竹中工務店、アルファコックス、メガソフト、ASUS JAPAN 株式会社
協賛:ライオン、大日本印刷、損保ジャパン日本興亜、日本テレビ放送網、サッポロホールディングス株式会社

太田喜二郎 ≪赤い日傘≫ 1912年 新潟大学蔵 写真:辻 美津夫

京都を代表する洋画家 太田喜二郎(1883~1951)は、東京美術学校卒業後、師 黒田清輝の勧めでベルギーに留学し、帰国後は、 点描表現で農村風景を描いた明るい洋画で注目を集めたことが知られています。点描表現や印象派を日本にもたらした画家として、紹介、研究されてきましたが、1917 年頃より、点描を棄て平明な洋画へと画風を変貌させて以後のことについては、従来、十分な研究がされてきたとはいえませんでした。しかし、近年、太田 の幅広い人間関係を評価し、太田と他分野との深い関係の研究が進められています。

2017 年には、太田と京都帝国大学の考古学者 濱田耕作の関係を取り上げた京都文化博物館による「京都の画家と考古学—太田喜二郎と濱田耕作—」展が開催されました。そのほか、東洋史学者の内藤湖南や羽田 亨など、大正期の太田がさまざまな研究者と密接な交流を持っていたことが徐々に紐解かれています。さらに 京都大学工学部講師として建築学科で太田がデッサンを教えていたことにより武田五一や藤井厚二 (1888~1938) などの建築家とも親しい関係にあったことが明らかになってきました。

大正期、京都に建築された《太田邸》(1924 年竣工)は、藤井の設計によるもので、北側採光をうまく取り入れたアトリエを持つモダンな住宅です。この太田家の設計に関する藤井のスケッチや、藤井との交流の様子を示す絵巻物・書簡などの所在が確認されるなど、京都文化博物館の研究チームによる調査が進んでいます。

広島県福山市に生まれた藤井は、東京帝国大学の建築科を卒業後、竹中工務店を経て京都帝国大学建築学科に着任します。海外視察の時に見聞した西洋の様式と日本の気候風土を融合させた環境工学を研究し、「日本の住宅」を追求しました。その究極が、何度も実験を繰り返した京都大山崎にある自邸《聴竹居》(重要文化財)です。日本の住宅にモダンな要素が加わった上に、構成が斬新なこの自邸は、自然の環境をとりこんだ空間として、近年話題になっている建築です。

本展は、太田研究を進めている京都文化博物館と、収集方針の一つに日本人美術家の滞欧米作をあげ、太田の滞ベルギー作品を収集し、さらに建築やデザインに関する展覧会を積極的に開催している目黒区美術館との共同研究により開催します。

第1 章 太田喜二郎

東京美術学校に学び、師 黒田清輝の勧めでベルギーに留学。同地にてベルギー印象派の画家 エミール・ クラウスに師事した太田は、点描表現を習得しました。そして帰国後も、日本の農村を舞台に点描表 現を追求するものの、やがて平滑な筆遣いによる画面構成へと変化していきました。本章では、滞欧期の代表作《サン・ピエール寺》の連作や、長らく所在の分からなかった代表作《赤い日傘》など約 40 点を紹介します。

太田喜二郎《赤い日傘》1912年 新潟大学蔵
写真:辻 美津夫

太田喜二郎《サン・ピエール寺(夕陽)》 1910-11 年 姫路市立美術館蔵

太田喜二郎《樹陰》1911 年 京都市美術館蔵

太田喜二郎《夏の昼》1919 年 京都市美術館蔵

第2 章 太田喜二郎と藤井厚二の交流

京都帝国大学工学部で講師として出会った画家・太田と建築家・藤井厚二。1923 年、太田は自邸の新築設計を藤井に依頼し、また1931 年にはアトリエを増改築するなどで関係を深めていきました。さらに共通の趣味である茶事などを通して、二人の交流は続きました。本章では、《太田邸模型》や《太田邸図面》などで同邸について概観するほか、《寿月庵茶会絵巻》などを通して見えてくる二人の交流の様子を紹介します。

《太田邸模型》2019年 制作:二星大暉 協力:松隈洋研究室 京都工芸繊維大学
撮影:市川靖史

藤井厚二《太田邸新画室(アトリエ)》 1924年竣工 1931年増改築
写真:古川泰造/写真提供:竹中工務店

第3 章 藤井厚二

東京帝国大学を卒業後、竹中工務店に入社。その後、建築に関する諸設備および住宅研究のため欧米を視察しました。帰国後は、京都帝国大学にて教鞭を執る一方で、5 回に渡って自邸を実験住宅として建てたほか、京都市内を中心に50 件ほどの個人住宅を手掛けました。本章では、藤井の代表作で重要文化財の《聴竹居》を模型や秀逸な写真で紹介するほか、《喜多邸》などの個人住宅についても触れます。

藤井厚二《聴竹居》重要文化財 1928年 写真:古川泰造 写真提供:竹中工務店




関連イベント

【講演会 ①】太田喜二郎と藤井厚二

タイトル「太田喜二郎と藤井厚二」 
日時2019年7 月13 日(土) 14:00~15:30
講師植田彩芳子 (京都文化博物館学芸員)
参加定員70名(先着順・席に限りがあります)、聴講無料(ただし、高校生以上の入場には当日有効の本展観覧券が必要です)

【講演会 ②】 「新しい芸術と藤井厚二の建築」

タイトル「新しい芸術と藤井厚二の建築」 
日時2019年7 月14日(日) 14:00~15:30
講師藤森照信 (東京都江戸東京博物館館長)
参加*定員に達したため募集は終了いたしました*
事前申込制・先着順70名、聴講無料(ただし、高校生以上の入場には当日有効の本展観覧券が必要です)
下記の方法により、6月25日より先着受付開始します。一人につき一申込。
メール:目黒区美術館ホームページ申込専用フォームから(専用フォームは6月25日より使用可能です。)
ファックス:03-3715-9328 講演会担当宛 ①氏名②住所③電話番号を記載
ハガキ:〒153-0063 東京都目黒区目黒2-4-36 目黒区美術館 講演会担当宛 ①氏名②住所③電話番号を記載
※ファックス、ハガキでのお申込みのうち6月24日以前に届いたものは無効となります。

藤井厚二建築ガイドツアー「聴竹居」

イトル藤井厚二建築ガイドツアー「聴竹居」+「八木邸」
日時2019年7月20 日(土)10:30~16:00
ナビゲーター降旗千賀子(フリーランスキュレーター)、松隈 章(竹中工務店)他
訪問先京都府大山崎町《聴竹居》・大阪府寝屋川市《八木邸》(予定)
定員事前申込制・抽選20 名(高校生以上)
下記の方法により7月2日(火)から7月4日(木)まで(ハガキの場合は消印)受付し、抽選します。一人につき一申込。
メール:目黒区美術館ホームページ申込専用フォームから(専用フォームは7月2日より使用可能です。)
ファックス:03-3715-9328  建築ツアー担当宛 ①氏名②住所③電話番号を記載
ハガキ:〒153-0063 東京都目黒区目黒2-4-36 建築ツアー担当宛 ①氏名②住所③電話番号を記載
※ファックス、ハガキでのお申込みのうち7月1日以前または7月5日以降に届いたものは無効となります。
※当選通知は建築ツアー案内の発送をもってかえさせていただきます。
※抽選にもれた方への通知はございませんので、予めご了承ください。
※京都大山崎の集合場所に所定の時刻にお越し頂き、ナビゲーターがご案内します。交通費は各自ご負担いただきます。
 ツアー終了後に、現地解散します。
※詳細は、参加決定者に別途ご案内します。
参加費一人5,000 円(交通費は自己負担、昼食代・資料費・保険代込) 

【講演会 ③】建築家・藤井厚二を語る

タイトル「建築家・藤井厚二を語る」 
日時2019年8月24日(土) 14:00~15:30
講師谷藤史彦(ふくやま美術館前副館長)× 松隈 章(竹中工務店)
参加定員70名(先着順・席に限りがあります)、聴講無料(ただし、高校生以上の入場には当日有効の本展観覧券が必要です)

【大人のための美術カフェ①】「太田喜二郎とベルギー」

タイトル
「太田喜二郎とベルギー」
日時
2019年9月1日(日)14:00~15:00
ナビゲーター
山田真規子(当館学芸員)
参加
定員50名(先着順・席に限りがあります)、聴講無料(ただし、高校生以上の入場には当日有効の本展観覧券が必要です)

【大人のための美術カフェ②】「太田喜二郎邸の謎」

タイトル
「太田喜二郎邸の謎」
日時
⑴2019年9月7日(土)14:00~15:00
⑵2019年9月8日(日)14:00~15:00
ナビゲーター
⑴河村容治(元東京都市大学教授、本展太田喜二郎邸CG復元映像制作者)
⑵山田真規子(当館学芸員)※9月7日(土)河村氏トーク収録のビデオ上映後に、学芸員によるミニトークを実施
参加
定員:50名(先着順・席に限りがあります)、聴講無料(ただし、高校生以上の入場には当日有効の本展観覧券が必要です)
ページの先頭へ