イベント

講演会

目黒区美術館 館長トークⅢ ブッダの生涯と美術

概要

開催日:2018年8月22日(水)~2018年9月2日(日)

インド仏教美術のなかで、ブッダに関わる物語(説話)を主題とする造形作品は、紀元前1世紀初期頃から制作が始まり、インド仏教終えんの時代(12世紀)に至るまで、長期間にわたって広く受容され続けました。3回目となるこのプログラムでは、ブッダの誕生から80年の生涯を閉じるまでのエピソードを、インドの人々がどのように造形化して受け継いできたか、秋山光文館長が自ら現地で撮影した画像とともにたどります。


【講師】
秋山 光文 (あきやま てるふみ)


東京都出身、早稲田大学大学院人文科学研究科修士課程修了。文部省アジア地域派遣留学生として、国立デリー大学大学院でインド仏教美術史に関する調査・研究を行う。その後、お茶の水女子大学教授を経て、現在、目黒区美術館館長、お茶の水女子大学名誉教授、放送大学東京足立学習センター客員教授。

チラシPDF

*全回定員に達したため申込受付を終了しました。

コース

第1回 誕生から出城まで

日時:8月22日(水) 18時30分~19時45分
会場:目黒区美術館ワークショップ室
対象・定員:高校生以上50名(先着順)
費用:聴講無料 *要事前申込

仏教の開祖・ブッダは、インド北部のシャーキャ(釈迦)族の王子としてルンビニ園で生まれたとされます。父親の国王は王宮に呼び寄せた仙人から、王子が出家しブッダ(さとりを得た人)になるとの予言を受け、世俗に接しないように王子を育てました。しかし、王子は王宮での生活に満足せず、ある晩密かに城を出て前正覚山へと向かったのです。

第2回 正覚から精舎の成立まで

日時:8月29日(水) 18時30分~19時45分
会場:目黒区美術館ワークショップ室
対象・定員:高校生以上・50名(先着順)
費用:聴講無料 *要事前申込

山中での苦行からは真理を得ることは出来ないと知った王子は、下山してウルヴェーラー村に向かい、アシュヴァッタ樹(菩提樹)の下で瞑想を続けました。そして遂に完全なる真理を会得し、ブッダと呼ばれる存在となったのです。やがてブッダを慕う者から精舎(寺院)の寄進を受け、ブッダとその教団は次第に大きくなります。

第3回 ブッダ最後の旅 -涅槃にいたる道

日時:9月2日(日) 14時00分~16時00分
会場:目黒区美術館ワークショップ室
対象・定員:高校生以上・50名(先着順)
費用:聴講無料 *要事前申込

ブッダは80歳という高齢になるまで布教の旅を続けましたが、クシナーラー村において二本のシャーラ樹(沙羅双樹)の間で遂に涅槃の時を迎えました。遺体は遺言に従って火葬にされ、遺骨は生前から関わりが深い8つの王国に分けられ、それぞれにこれを祀った仏塔(ストゥーパ)が建立されました(分舎利起塔)。

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