展覧会

コレクション解体新書Ⅱ 1970年代以降の作品を中心に

概要

展覧会名コレクション解体新書Ⅱ 1970年代以降の作品を中心に
会期2023年2月18日(土)~2023年3月26日(日)
休館日月曜日
時間10:00〜18:00(入館は17:30まで)
観覧料一 般 700(550)円
大高生・65歳以上 550(400)円
中学生以下 無料
*( )内は 20 名以上の団体料金
*目黒区在住、在勤、在学の方は受付で証明書類をご提示いただくと団体料金になります
*障がいのある方とその付添者1名は無料
*他の割引との併用はできません
*ご入館のための日時指定予約は必要ございません。開館時間内に直接お越しください。
主催等主催 公益財団法人 目黒区芸術文化振興財団 目黒区美術館
協賛 公益財団法人 北野生涯教育振興会

 目黒区美術館は 2022年11月に開館35周年を迎えました。これを記念し、2022年度は 4月に「 東京の猫たち〈東京・区立美術館ネットワーク連携事業〉」、7月に「美術館はおもちゃ箱・道具箱〈開館35 周年記念展〉」を開催し、10月には〈コレクション解体新書〉と冠した所蔵作品展「フジタが目黒にやって来た」で、35年にわたる作品収集のあゆみを振り返りました。本展はこれに続く所蔵作品展の第二弾です。

 目黒区美術館では、これまで日本の近代から現代に至る美術の流れを俯瞰できる体系的なコレクションを目指して作品収集を行ってきました。明治から昭和戦前期については滞欧米作家の作品を中心に、戦後美術については国際的に活躍した作家たちの作品を主な収集対象としています。そして毎年、さまざまな視点でコレクションを取り上げ、〈所蔵作品展〉という形で紹介してきました。「常設展示室」をもたない当館においては、〈所蔵作品展〉は収蔵品をまとめて公開する数少ない機会であると同時に、企画展と同様に毎回変わる会場レイアウトも見どころのひとつです。
 今回は、コレクションの中でも1987年に開館した目黒区美術館の誕生前後の時代に照準を合わせ、1970年代以降の作品を中心に紹介します。宇佐美圭司(1940-2012)、川俣正(1953- )の複数で構成される大型作品のほか、高松次郎(1936-1998)の《写真の写真》、村上友晴(1938- )の平面作品などを展覧します。
 現代美術は、現代を生きる私たちが抱える問題や価値観などを色濃く反映しながら、私たちとともに時を重ね、展開していきます。美術館における展示や活動も、その時代を反映させながら、時を重ね、展開してきました。本展では、当館の誕生と成長の時代を共にした作品を、収集経緯やエピソードをまじえながら紹介します。当館所蔵の現代美術作品から、何かを感じ、思いを巡らすことで、複雑で混迷を極める現代社会において私たちの生きる力になれば幸いです。

宇佐美圭司《Ghost Plan in Process: Profiles》、1972年、アクリル塗料・木、目黒区美術館蔵
目黒区美術館での展示風景(1992年)photo by Yoshitaka Uchida

宇佐美圭司《プロフィールのこだま:積層》、1976年、油彩・キャンバス、目黒区美術館蔵

高松次郎《写真の写真》より「ネガ番号015」、1973‐91年、ゼラチンシルバープリント、目黒区美術館蔵 ©The Estate of Jiro Takamatsu, Courtesy of Yumiko Chiba Associates


村上友晴《無題》、1985‐87年、油彩・キャンバス、目黒区美術館蔵

村上友晴《Psalm 1》より、1979年、ドライポイント・紙、目黒区美術館蔵

川俣正《プロジェクト「ピープルズ・ガーデン」―ドクメンタIX、カッセル1992》より「マケット」、1992年、目黒区美術館蔵

関連イベント

講演会「宇佐美圭司の横顔(プロフィール)」

美術家・宇佐美圭司に多摩美術大学芸術学科で教えを受け、1994年より新潟市美術館学芸員として日本の近現代美術絵画の研究と様々な展覧会を企画し、2020年より現職の松沢さんに80年代後半に宇佐美から得た薫陶や共に過ごした時間の思い出などをお話しいただきます。 

日時2023年3月4日(土)14:00~15:30
会場目黒区美術館
講師松沢寿重(新潟市新津美術館 館長)
料金聴講無料(ただし、高校生以上の入場には当日有効の本展観覧券が必要です)
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