展覧会

高浜利也 目黒でいえあつめ

概要

展覧会名高浜利也 目黒でいえあつめ
会期2026年6月27日(土)~2026年8月30日(日)
休館日月曜日 *ただし、7月20日(月・祝)は開館、7月21日(火)は休館
時間10:00〜18:00(入館は17:30まで)
観覧料一 般 900(700)円
大高生・65歳以上 700(550)円
中学生以下 無料
*( )内は20名以上の団体料金
*障がいのある方とその付添者1名は無料
*目黒区在住、在勤、在学の方は、受付で証明書類をご提示いただくと団体料金になります。
*他の割引との併用はできません。
主催等主催:公益財団法人 目黒区芸術文化振興財団 目黒区美術館
協賛:公益財団法人 北野生涯教育振興会

 この度は、「いえあつめ」をコンセプトに制作する銅版画家・高浜利也による展覧会を開催します。
 高浜は美術大学を出た後、銅版画制作と並行して、造作大工の仕事をしていました。当初、生活のためと割り切っていた大工の仕事で扱う図面の矩形や直線が、次第に自身の版画の構成要素となっていき、やがて高浜は「いえ」をテーマに制作するようになりました。そんな折、2006年の越後妻有アートトリエンナーレで、高浜は井出創太郎とともに空家プロジェクト《小出の家》を発表します。その際に、この場所で地元の子どもたちが自然と残材で積み木遊びを始め、「まち」を作りました。これを契機に高浜は、国内外での自身の展覧会やワークショップで、積み木の「まちなみ」を作る取り組みを開始します。かつての場所で調達したその土地由来の木っ端に、新たな土地のものを加えながら、移動した先々の人々の手で、新たな「いえづくり」が行われ、「まちなみ」を上書きしていきます。このワークショップは、2009年春に当館においても実施されました。様々な土地へ赴きながらその土地で出会った人々と「いえ」を作ることも、「いえ」をモティーフに銅版画を制作することも、高浜にとってはその全てが「いえあつめ」の行為であるといいます。社会と深く関わる高浜の「いえあつめ」という制作スタイルは、「版画は社会を刷り取る」と語る自身の理念のあらわれともなっています。
 会場には、高浜の初期から新作までの銅版画作品とともに、目黒区立下目黒小学校の授業の一環として、高浜が児童たちと制作した積み木の「まち」が広がります。あわせて児童たちによる「いえ」や「まち」をテーマにした版画も展示されます。
 「転石のやがていずこに流れるか」―これは、転石(てんせき)のように移動し、回転するたびに版画を刷る銅版画プレス機のローラーのように、行く先々でその地域の様々な人々を巻き込み、「いえあつめ」をする高浜自身を表した言葉です。本展会期中には、近年高浜が自身の活動の中核とする、北海道根室市落石(おちいし)でのアートプロジェクト「落石計画」が開催されます。その時期、高浜は目黒から落石に流れ、そしてまた目黒に戻ってきます。転石の来(こ)し方行く末、高浜の制作の軌跡を、ぜひご覧ください。

展覧会の見どころ
  • 版画による本の作品《Black Diary》を、会場で手に取ってページをめくってご覧いただけるなど、参加型の展覧会です。
  • 来館者が触れて傷んだ《Black Diary》は、高浜利也の来館日には、会場内の「繕う」ための工房のスペースで、高浜自身が補修作業をしているところをご覧いただけます。

高浜利也《Black Diary》 2020年頃~現在、版画本、作家蔵

高浜利也個展《Black Diary》ギャラリーなつか(2025年)での展示風景

「落石計画第1期 ワークショップ Community on the move / 落石」2008年

高浜利也《House in Shanghai-1》2008年、エッチング、アクアチント、ドライポイント・紙に油性インク、作家蔵

高浜利也《Community on the move / Railway 5》2011年、エッチング、アクアチント・紙に油性インク、作家蔵 

高浜利也《振れるまなざしより/ b》1992年、エッチング、アクアチント・紙に油性インク、町田市立国際版画美術館

関連イベント

アーティストトーク

本展出品作家である高浜利也が、自作について語ります。

日時2026年7月5日(日)14:00~15:30
会場目黒区美術館ワークショップ室・展示室
料金無料(但し、当日の観覧券が必要です)
参加方法・定員当日先着順、20人程度

オンライン中継によるトークイベント 「落石計画ギャラリートーク:無線局における繕いの作法について」

同時期に開催中の「落石計画」で実施されるギャラリートークを現地会場の旧落石無線放送局(北海道根室市落石西244-4/池田良二スタジオ)から中継します。

日時2026年8月8日(土)13:00~14:00頃
会場目黒区美術館ワークショップ室
スピーカー井出創太郎(腐食銅版画家)、高浜利也(本展出品作家)
ゲストO JUN(画家)
ファシリテーター当館学芸員
料金無料(但し、当日の観覧券が必要です)
参加方法・定員当日先着順、30人程度

大人のための美術カフェ:アーティストとの対談編

本展を担当した学芸員が、本展出品作家の高浜利也と、展覧会開催までの経緯や見どころなどをお話しします。

日時2026年8月22日(土)14:00~15:00
会場目黒区美術館ワークショップ室
料金無料(但し、当日の観覧券が必要です)
参加方法・定員当日先着順、30人程度
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