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セミナー

長谷川堯の建築セミナー 村野藤吾から20世紀建築を視る―複眼的近代建築史のこころみ

概要

開催日:2012年9月1日(土)~2012年11月18日(日)

1966年、東京都目黒区中目黒の住宅街に、村野藤吾(1891~1984)設計の千代田生命本社ビルが竣工しました。村野藤吾の代表作に数えられる本建築は、2003年に目黒区が取得し、コンバージョン(用途変更)のための改修工事が行われ目黒区総合庁舎として生まれ変わり、現在目黒区民の生活の基点となっています。

村野藤吾75歳の作品となるこの建物は、高度経済成長を遂げる日本において、千代田生命本社初代社長門野氏の熱い思いと、村野藤吾の造形表現が見事に結びつき、数々の見どころを内包しています。目黒区美術館では、本建築を目黒区の建築的文化財としての視野で受け止め、2004年には、「村野藤吾のディテール展」を開催し、以来、目黒区総合庁舎の建築ツアーを、7名の建築ガイドスタッフにより毎年行っています。

このたび、改めて村野藤吾の魅力について振り返り、そして新しい視点を獲得するため、昨年『村野藤吾の建築・昭和・戦前編』(鹿島出版会)を上梓された建築評論家・長谷川堯氏に、村野の建築と思想について存分に語っていただくセミナーを企画いたしました。独自のスタイルを貫いた村野藤吾の建築を視点に、定説の建築史を越え、これまで長谷川氏が提示されてきた説得力のある論点で10回の講座を組み立て「複眼的近代建築史のこころみ」としてお話しいただきます。

※9月16日(日)の第2回目は、展示替期間中の開催となります。

協力:沢良子(建築史、東京造形大学教授)、佐藤健治(建築家、矩須雅建築研究所代表)

今回は≪1部―村野建築の魅力を知る≫5回の募集となります。

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◆村野藤吾から20世紀建築を視る―複眼的近代建築史のこころみとは


20世紀半ば、スイスの建築家ジ―クフリード・ギーディオンによって建築の最終到達点として提唱された「モダニズム」。

建築史を時系列の様式でつなぐ、単眼的ともいうべきこの歴史観は、「モダニズム建築」の位置づけを決定的なものにし、20世紀の建築史全体を大きく支配するものとなった。

その流れに一石を投じ、時系列や様式を越えた建築世界を現わした建築家村野藤吾。このセミナーでは、村野の豊かな建築世界を通してモダニズムとは異なる複眼的近代建築史について長谷川堯氏が考察する。

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予告≪2部―世界建築と村野藤吾≫(10月下旬より参加者募集の予定)

1.2012年12月1日(土)村野藤吾とアントニオ・ガウディの<チュービズム>

2.2012年12月15日(土)村野藤吾とル・コルビュジェの<キュービズム>

3.2013年1月12日(土)村野藤吾とブルーノ・タウトの<クリスタリズム>

4.2013年2月17日(日)村野藤吾とアーツ&クラフトの<バナキュラリズム>

5.2013年3月3日(日)お楽しみテーマ(テーマはアンケートで決定の予定)

各回14:00~17:00(休憩あり、終了時間は延びる場合があります)

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申込方法


メール、FAX、往復ハガキいずれかの方法で、参加希望講座名(開催日も)、参加人数、代表者のお名前(ふりがな)、年齢、ご住所、電話番号(昼間に繋がる連絡先)、お持ちであればメールアドレス・FAX番号を明記の上、下記までお申し込みください。

※メールでお申し込みの場合は送信時、件名に「建築セミナー希望」とご記載ください。

※先着順となります。

※定員に達した場合はその旨ホームページに掲載します。申込到着と前後する場合がございますがご了承ください。

申込先


目黒区美術館 「建築セミナー」係
〒153-0063 東京都目黒区目黒2-4-36

メール:mmatoffice@mmat.jp

FAX:03-3715-9328

1966年、東京都目黒区中目黒の住宅街に、村野藤吾(1891~1984)設計の千代田生命本社ビルが竣工しました。村野藤吾の代表作に数えられる本建築は、2003年に目黒区が取得し、コンバージョン(用途変更)のための改修工事が行われ目黒区総合庁舎として生まれ変わり、現在目黒区民の生活の基点となっています。 村野藤吾75歳の作品となるこの建物は、高度経済成長を遂げる日本において、千代田生命本社初代社長門野氏の熱い思いと、村野藤吾の造形表現が見事に結びつき、数々の見どころを内包しています。目黒区美術館では、本建築を目黒区の建築的文化財としての視野で受け止め、2004年には、「村野藤吾のディテール展」を開催し、以来、目黒区総合庁舎の建築ツアーを、7名の建築ガイドスタッフにより毎年行っています。 このたび、改めて村野藤吾の魅力について振り返り、そして新しい視点を獲得するため、昨年『村野藤吾の建築・昭和・戦前編』(鹿島出版会)を上梓された建築評論家・長谷川堯氏に、村野の建築と思想について存分に語っていただくセミナーを企画いたしました。独自のスタイルを貫いた村野藤吾の建築を視点に、定説の建築史を越え、これまで長谷川氏が提示されてきた説得力のある論点で10回の講座を組み立て「複眼的近代建築史のこころみ」としてお話しいただきます。 ※9月16日(日)の第2回目は、展示替期間中の開催となります。 協力:沢良子(建築史、東京造形大学教授)、佐藤健治(建築家、矩須雅建築研究所代表) 今回は≪1部―村野建築の魅力を知る≫5回の募集となります。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◆村野藤吾から20世紀建築を視る―複眼的近代建築史のこころみとは

20世紀半ば、スイスの建築家ジ―クフリード・ギーディオンによって建築の最終到達点として提唱された「モダニズム」。 建築史を時系列の様式でつなぐ、単眼的ともいうべきこの歴史観は、「モダニズム建築」の位置づけを決定的なものにし、20世紀の建築史全体を大きく支配するものとなった。 その流れに一石を投じ、時系列や様式を越えた建築世界を現わした建築家村野藤吾。このセミナーでは、村野の豊かな建築世界を通してモダニズムとは異なる複眼的近代建築史について長谷川堯氏が考察する。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 予告≪2部―世界建築と村野藤吾≫(10月下旬より参加者募集の予定) 1.2012年12月1日(土)村野藤吾とアントニオ・ガウディの<チュービズム> 2.2012年12月15日(土)村野藤吾とル・コルビュジェの<キュービズム> 3.2013年1月12日(土)村野藤吾とブルーノ・タウトの<クリスタリズム> 4.2013年2月17日(日)村野藤吾とアーツ&クラフトの<バナキュラリズム> 5.2013年3月3日(日)お楽しみテーマ(テーマはアンケートで決定の予定) 各回14:00~17:00(休憩あり、終了時間は延びる場合があります) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

申込方法

メール、FAX、往復ハガキいずれかの方法で、参加希望講座名(開催日も)、参加人数、代表者のお名前(ふりがな)、年齢、ご住所、電話番号(昼間に繋がる連絡先)、お持ちであればメールアドレス・FAX番号を明記の上、下記までお申し込みください。 ※メールでお申し込みの場合は送信時、件名に「建築セミナー希望」とご記載ください。 ※先着順となります。 ※定員に達した場合はその旨ホームページに掲載します。申込到着と前後する場合がございますがご了承ください。

申込先

目黒区美術館 「建築セミナー」係 〒153-0063 東京都目黒区目黒2-4-36 メール:mmatoffice@mmat.jp FAX:03-3715-9328

コース

《1部-村野建築の魅力を知る》 1、複眼的近代建築史について―目黒区総合庁舎(旧千代田生命本社)の魅力

《1部-村野建築の魅力を知る》 2、戦後村野の出発点―世界平和記念聖堂をめぐる考案

《1部-村野建築の魅力を知る》 3、村野藤吾の「現在主義」と戦後日本の「近代主義運動」との対立

《1部-村野建築の魅力を知る》 4、村野藤吾の「和」の本質―自邸を中心に、和風建築をめぐって

《1部-村野建築の魅力を知る》 5、ディテールにやどる魂

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